交通事故にあった際、気になるのが「修理費はいくらまで補償されるのか」という点です。
実は修理費の補償には一定の基準があり、必ずしも実際の修理費が全額支払われるわけではありません。
1. 基本は「時価額」が上限
事故にあった車の修理費は、**事故前の車の時価額(市場価値)**が上限になります。
- 例えば、車の時価額が50万円
- 修理費の見積もりが80万円
→ この場合は 50万円までしか補償されません。
これを「全損扱い」といい、修理するか買い替えるかは被害者側の判断になります。
2. 修理費が時価額を下回る場合
もし修理費が時価額より安ければ、その修理費が保険会社から支払われます。
- 車の時価額が100万円
- 修理費が60万円
→ この場合は 60万円まで支払われます。
3. 付随する費用
修理費以外にも、次のような費用が認められるケースがあります。
- レッカー代
- 代車費用(通勤や生活に必要な場合)
- 登録費用や手数料(全損時に買い替える場合)
4. 注意点
- 保険会社との交渉で、時価額の算定基準に差が出ることがあります。
- 納得できない場合は、専門の鑑定人や交通事故に詳しい専門家に相談することも有効です。
👉 ポイントは「修理費=実費ではなく、あくまで車の時価額が上限」ということです。
古い車や走行距離が多い車は、思ったより低い金額しか出ないこともあります。
