目次
1. 膝蓋靭帯捻挫とは？
膝蓋靭帯（しつがいじんたい）は、膝のお皿（膝蓋骨）とすねの骨（脛骨）をつなぎ、膝を伸ばすために重要な靭帯です。
交通事故での衝撃や踏ん張り動作によって、膝蓋靭帯に過度の負荷がかかると “靭帯が伸ばされる・微細損傷が起こる” のが膝蓋靭帯捻挫です。
交通事故では以下の状況で発生しやすくなります：
- ブレーキを強く踏んだ瞬間の負荷
- 正面・側面衝突で膝をぶつける
- バイク・自転車事故で膝を地面に打ちつける
2. 主な症状
膝蓋靭帯捻挫では以下の症状が現れやすいです：
- 膝のお皿の下が痛む（押すと痛い）
- 膝を伸ばすと痛い / 階段の上り下りがつらい
- 腫れ・熱感・軽い内出血
- 動き始めの痛み（歩き出すときの痛み）
- しゃがむ動作ができない・不安定感
むち打ちなどのように“事故直後は軽く、翌日から痛む”というケースも少なくありません。
3. 交通事故による膝蓋靭帯捻挫の注意点
交通事故の膝のケガは「打撲」と思われがちですが、以下の理由で実際は靭帯損傷を伴うことが多いです。
- 衝撃で膝蓋骨が瞬間的にズレる
- 踏ん張り反射で靭帯に急激なテンションがかかる
そのため、痛みを放置すると以下のリスクがあります：
- 膝が“伸びにくい・曲げにくい”まま残る
- 階段や正座が長期間つらくなる
- 膝蓋腱炎（ジャンパーズニー）に移行し慢性化
早期に適切な処置をすることで予後が大きく変わります。
4. 整骨院での治療方法
当院では、膝蓋靭帯捻挫に対して以下のような施術を行います。
① 炎症期：痛み・腫れが強い時期
- アイシング
- 炎症を抑える電気治療（微弱電流・ハイボルテージ等）
- 患部に負担をかけない動かし方指導
- テーピング・サポーターで固定
※無理に揉むと悪化するため、この時期は刺激の強い施術は避けます。
② 回復期：痛みが和らぎ始めた時期
- 軽い筋肉調整（太もも前後・膝周囲）
- 関節可動域改善のための徒手療法
- 膝周りの筋力バランスの調整
③ 改善期：再発予防
- 大腿四頭筋のトレーニング
- 股関節まわりの安定性向上
- 歩き方・姿勢指導
- 自宅でできるストレッチ指導
膝蓋靭帯捻挫は、“炎症を抑える → 動きの修正 → 筋力バランス改善” の3ステップが非常に重要です。
5. 通院の目安
症状の強さによりますが、交通事故の膝蓋靭帯捻挫は 2〜6週間程度の通院 が一般的です。
- 初期：週3〜4回
- 回復期：週2〜3回
- 改善期：週1〜2回
痛みが残りやすい部位のため「もう大丈夫かな」と思って治療を中断すると、後で痛みが戻ることが多いので注意が必要です。
6. 交通事故の保険で治療できる？
膝蓋靭帯捻挫は 交通事故によるケガであれば自賠責保険・任意保険で施術を受けることが可能 です。
- 整形外科と併用OK
- 施術費は保険会社から支払われる（窓口負担0円）
- 病院の診断書に「膝関節捻挫」などの記載が必要
保険会社とのやり取りのサポートも行っています。
7. まとめ
- 膝蓋靭帯捻挫は膝のお皿の下の靭帯を痛めるケガ
- 交通事故では打撲と同時に損傷しやすい
- 早期に炎症を抑え、動きの改善・筋力バランスの調整が重要
- 放置すると慢性化し膝の不安定感が残る
- 整骨院での施術は保険で対応可能
君津市ひかり整骨院併設整体院
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