交通事故の治療費の支払い方法には、「自賠責保険」と「健保自賠(健康保険を使った自賠責請求)」の2つがあります。それぞれの仕組みを簡単に解説します。
✅ 自賠責保険(じばいせきほけん)とは?
- 交通事故の被害者救済のための国の保険制度
- 車やバイクを所有するすべての人が加入義務あり
- 加害者側の保険を使って治療費などを支払う仕組み
- 原則、全額(限度額の範囲内で)支払われる
- 被害者が負担する自己負担は「0円」
📌 ポイント
自賠責保険を使うと、整骨院での治療も原則無料。慰謝料や交通費なども請求できます。
✅ 健保自賠(健康保険+自賠責請求)とは?
- 一時的に健康保険で治療を受ける方法
- その後、健保が立て替えた分を自賠責に請求するしくみ
- 自己負担(3割など)はいったん患者が支払う
- 後からその分も含めて請求し、戻ってくることがある
📌 なぜ使うの?
- 加害者の過失が小さいとき(いわゆる「過失相殺」があるケース)
- 保険会社がすぐに自賠責を使わせてくれないとき
- 自賠責の枠(120万円)が足りないときの補助的な手段として
✅ まとめ
項目 | 自賠責保険 | 健保自賠 |
---|---|---|
支払い方法 | 加害者側の保険 | 自分の健康保険(後で自賠責に請求) |
自己負担 | 0円(原則) | 一時的に3割負担あり |
請求方法 | 保険会社 or 被害者請求 | 健康保険+被害者請求 |
向いているケース | 過失が少ない、早期対応希望 | 過失割合がある、治療長期化 |